夫と会わない日が続くと、以前の私はそわそわしていました。
返信が遅いだけで気持ちが揺れることもありました。
いまは、同じ状況でも落ち着いて受け取れるようになっています。
その変化を、少しだけ振り返ってみます。
夫との連絡は、月に2〜3回ほどのことが多いです。
返事が返ってくるまで一週間かかることもあって、
離れて暮らし始めた頃の私は、その“間”がとても気になっていました。
既読にならないだけで落ち着かなくなるし、
返信が遅いと、理由をあれこれ考えてしまう。
自分で距離を選んだのに、実際に離れてみると寂しさがにじむこともありました。
でも、少しずつ暮らしが整っていく中で、
夫のペースに合わせることが自然になっていきました。
返事が遅いのは、気持ちの問題ではなく、ただ夫のリズムの話。
私が急いでいないときは、向こうのタイミングで返ってくれば十分だと思えるようになりました。
そうやって夫のペースに慣れていくうちに、
気づいたことがあります。
私自身も、本当は同じタイプだったのかもしれない——と。
以前の私は「早く返さなきゃ」と、少し無理をしていたところがありました。
でも、未読のままにしておきたい日だってあるし、
気持ちが整わないときもある。
夫の返信を待たなくなった頃から、
私自身も“不自然に急ぐこと”を手放せた気がします。
その変化は、夫以外とのやり取りにも広がりました。
家族にも、友人にも、義母さんにも、
無理のないタイミングで返せるようになりました。
すぐ返せない日があっても、誰も責めないし、催促も来ない。
みんな、私のペースを理解して付き合ってくれているんだなと思うと、
ありがたい気持ちになります。
そんな私たち夫婦には、毎年欠かさずある連絡がふたつあります。
誕生日と、新年の挨拶です。
電話はほとんどなく、LINEが一通届くだけ。
でも、その一通に、意外といろんな情報が詰まっています。
私の真似をしたスタンプが送られてきたり、
「今これが好きなんだろうな」とわかることがあったり。
短いやり取りでも、十分に伝わるものがあるのだと思います。
実は、私は3年連続で夫の誕生日を忘れたことがあります。
それでも夫は何も言いませんでした。
いつか老後にでも、そのことを聞いてみようかなと思っています。
きっと笑って終わりになる気がします。
連絡の頻度が多いわけではないけれど、
不安も、寂しさも、以前よりずっと少なくなりました。
月に数回でも必要なときにはちゃんとつながる。
そのくらいの距離が、いまの私たちにはちょうどいいのだと思います。
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