離れて暮らすようになって、
夫のいない静けさに戸惑った時期も少しだけありました。
でも気づけば、自分の本来のリズムに戻っていくような感覚があり、
その変化が思っていたより自然でした。
今回は、そんな“時間の戻り方”について書いています。
夫と暮らしていた頃、ふたりとも夜型でした。
夫はやや夜型、私はかなりの夜型。
どちらかが無理をして合わせるということもなく、
同じ時間帯で過ごすことに特にストレスはありませんでした。
でも離れて暮らすようになってから、
自分の本来のリズムが少しずつ戻ってきたように思います。
「慣れた」というより、
“自分のペースに馴染んでいった” というほうが近い感覚です。
夜勤の仕事を始めたのも、その延長でした。
夜に動くこと自体は夫と暮らしていた頃も普通にしていたけれど、
いまはその「区切り方」を自分だけで決められるようになりました。
仕事を終えて家に戻る時間も、
休むタイミングも、
「今日はここで一息つこう」と思える瞬間も、
すべて自分の体と気分に合わせられます。
昔は夫の生活リズムと自然に重なっていたので、
一日の終わり方もなんとなく似ていました。
でも今は、疲れたときには休み、
落ち着きたいときに好きな飲み物を用意するなど、
その日の私にしっくりくる「終わり方」ができています。
休日も、動き始める時間が日によって違います。
体が動き出すタイミングを無理に早めたり遅らせたりせず、
自然に流れに合わせたほうが一日が軽く過ごせることに気づきました。
そんな自分のリズムが、いまの生活にゆっくり馴染んできたように感じます。
夫が家にいないことに慣れた、
という感覚とは少し違います。
どちらかというと、
“本来のペースを取り戻したら、暮らし全体が落ち着いた”
そんな印象に近いです。
夫と暮らしていた頃の時間も、それはそれで心地よい形がありました。
ただ、いまの私は「誰かに合わせすぎない生活」が自然に合っているだけで、
そこに寂しさや不満があるわけではありません。
距離を保ちながら、それぞれの時間を生きている今。
そのなかで、自分のリズムで一日を区切れるようになったことは、
思っていた以上に大きな変化でした。
今日もまた、自分のペースで生活が進んでいきます。
それが今の私にとって、いちばんしっくりくる形なのだと思います。
▶ 夫婦の記録はこちら