夫とは今、別々に暮らしています。
連絡の頻度は多くないし、日常のほとんどは交わりません。
それでも――離れてみて気づいたことがあります。
距離ができた今のほうが、言葉を落ち着いて交わせるようになったということ。
一緒に暮らしていた頃には、言えなかったことがあった。
近くにいない今だから、話せるようになったこともある。
今日は、その変化について書いてみます。
一緒に暮らしていた頃は、言えなかったことがあった
同じ家に住んでいた頃は、
相手の顔色や、その日の空気を気にすることが多くありました。
疲れていそうだなと思ったり、
機嫌が悪そうだと感じたりすると、
話したいことがあっても、タイミングを逃してしまうことがよくありました。
言わないまま流れていくことも、少なくなかったと思います。
今は、必要なことだけを話すようになった
別々に暮らすようになってからは、
毎日の出来事を細かく報告し合うことはなくなりました。
その代わり、
用事があるとき、決めごとがあるとき、
本当に伝えたいことがあるときだけ、連絡を取ります。
話す量は減ったけれど、
話す内容は、前より整理されてきた気がします。
距離があると、感情がそのまま伝わりにくい
同じ空間にいない分、
その場の感情がそのまま伝わることは少なくなりました。
怒っているのか、疲れているのか、
実際の様子は分かりません。
だからこそ、
感情だけでぶつけるような話し方は、
自然と減ったように思います。
話し合いが「作業」になったことで、楽になった
今のやり取りは、どちらかというと
感情よりも「用件」が中心です。
日時の確認、用事の相談、
必要なことだけをまとめて話します。
それを冷たいと感じる人もいるかもしれませんが、
私にはこの形のほうが、気持ちが楽でした。
近くにいないから、相手の考えを想像する時間が増えた
すぐに反応が返ってこないこともあります。
既読にもならない時間が続くこともあります。
でも、だからといって
今は以前ほど不安になることはなくなりました。
「今は忙しいのかもしれない」
「あとで返そうと思っているのかもしれない」
そうやって、少し考える余裕が生まれた気がします。
距離があるから、私は話せることが増えた
一緒に暮らしていた頃は、言葉を飲み込むことが多かった
今は、必要なことだけを話す形になった
感情がそのままぶつからない分、落ち着いて話せる
連絡がすぐ返らなくても、以前ほど気にならなくなった
距離ができたことで、
話さなくなったことも、たしかにあります。
でもその一方で、
前より話せるようになったことも、少しだけ増えました。
今の私たちには、
この距離と、この話し方が、ちょうどいいのかもしれません。
▶ 夫婦の記録はこちら

